Energiia Tour at Zepp Tokyo(12/15)

合言葉はNo Tweet!(ちょっとしたけど笑)
大丈夫、さわおさんは間違ってない。偏屈で可愛らしいおっさんの、狭い入り口に入ったからにはなかなか抜け出せないんだから。

帰り道に以前のツアーのセットリストをまとめてあったプレイリストを聞きながら帰った。
初めてピロウズをみた2006年9月のミスチルとのツアー、あれからまる5年が経った。これからも私はバスターズでいたいと思った冬の夜。

Set List@Zepp Tpkyo(12/15)19:05〜20:50

  1. RAIN BRAIN
  2. ビスケットハンマー
  3. NO SELF CONTROL
  4. New Animal
  5. バビロン 天使の詩
  6. Kim deal
  7. エネルギヤ
  8. BLOCKHEAD(途中で中断)
  9. Ritalin 202
  10. Skeleton Liar
  11. THAT HOUSE
  12. ハイキング
  13. FLAG STAR
  14. 日々のうた
  15. RUSH
  16. MY FOOT
  17. Midnight Down
  18. GOOD DREAMS
  19. その未来は今

EN.

  1. YOUR ORDER
  2. Sleepy Head

W.E.

  1. RUNNERS HIGH
  2. LITTLE BUSTERS

さて。2011年ももう終わりますね。今年も色々ありました。
ここは音楽のことをかいているブロクで、そしてこれはピロウズのライブのことをかいている日記。なので・・・。本当はファンクラブ会員限定でしか公にされてない内容だけど・・・。


私が3月の計画停電の中でみた、震災3日後のHORN AGAIN TOUR@浜松。
その裏側で起こっていた悲しい出来事と強い決意を、HORN AGAINツアー@Zeep Tokyoまでが終わった春に、さわおさんはファンクラブ会報で私たちに伝えてくれた。
それを読んで私は、今までにないくらい涙を流した。
その後に、やっぱり何があってもずっとバスターズでいようと決意した。
一定の時が経ったし、年末だし、今年を象徴する文章だったのでここに書いて残しておきたいと思う。
不快なひとはスルーして下さい。

高知から広島への移動日にあの震災があった。
翌日のリハの直前までテレビの中の地獄を見てた。
あまりの事に全く揺れてない、全く被害のない広島とはいえ、ライブはやれるのだろうか?と想像も判断もつかない状態で会場に向かった。
メンバー&スタッフで話し合った結果・・・やる事に。この決断には実は揺るぎない理由があったんだ。


震災より5日前の沖縄、とてもよいライブだった。
ライブ終了後に、楽屋で真鍋くんが突然「ちょっと報告があって・・・昨日親父が死んだんだ。で移動の行程的にツアーに迷惑かけないようにするには、次の高松はこのまま普通にやって、翌日早朝札幌に帰って葬式に出て、それから高知のライブ当日に戻って来れるんだけど、リハには遅れるので申し訳ない。」
・・・ビックリした。本当にビックリした。全くそんな素振りも見せないで、本当にいつも通りの真鍋くんでギターを弾いていたから。
「え!?いつ!?なんで!?」と驚いている僕に「いや、覚悟は出来てたんだ。これも人生なんで」と。
自分も昔若い頃に‘代えがきかない仕事。親の死に目には会えない覚悟’と言っていたが、それは本当に本当なんだと実感した。
僕らに気をつかわせまいと誰にも告げず、いつも通りギターを弾いていた真鍋君は、本当に大人で強い男だった。何があっても人生を賭けてきた仕事(ギタリスト)を全うするプライドをみた。


そして震災。あちこちでライブが中止(自粛?)のニュースも届いた。呑気にに唄っている場合じゃない、不謹慎だと。不謹慎?・・・いや、呑気でも不謹慎でもない。
しんちゃんの両親は茨城、淳の両親が仙台で、長い時間、中々連絡もつかず、テレビからはあの映像、とても心配だったと思う。命は無事だったけどもちろんライフラインや周りはメチャクチャで、その時点では余震の続く中で避難していた。
震災の翌日(広島公演当日)まだ様々な情報が少ないままライブをやるかどうか判断しなければならなかった。イベンターや事務所に「どうしますか?」と聞かれた時、しんちゃんが「部屋でテレビを見て落ち込んでても何もできないから、普通にやろう」と言った。
それまでヘラヘラしたどうでもいいMCばかりしていた僕はどんな顔で、どんな内容でステージに居ていいか、自信が無くてビビってたけど、しんちゃんのその言葉と、真鍋君の悲しみを超えた覚悟を思い出して、やっと腹を括ってステージに上がったんだ。
呑気でも不謹慎でもない。人の死というのは誰かにとって日常的にあって、人生から切り離せない。規模の大小は別問題なんだ。
沖縄ライブの真鍋君の気持ちを考えると、震災翌日にライブをやるのが不謹慎とは、誰にも言われたくない。

(ファンクラブ会報「月刊少年ピロウズ」Vol.170号『山中さわおの機嫌がいいのだ』より抜粋)

人生は喜怒哀楽。
同じ時代を生きて、自由に音楽を聴くことが出来る。
ライブに足を運ぶことが出来る。
これは奇跡だ。
おおげさなんかじゃない、ほんとうに奇跡だ。
その奇跡に感謝して、残りの2011年とやってくる新年へ、かかとを鳴らして歩いていこう。